こんにちは、仲林です。
音楽学校卒業後、数々の音楽教室を渡り歩いてきました。
サックス、ドラム、ボーカル、ピアノ、ギターなど、様々なタイプの教室がありました。
私自身の経験や、一緒に通っていた生徒さんなどのお話などからまとめてみたいと思います。
レッスン時間
レッスン時間の枠は45分から60分がほとんどです。
ただし、入れ代わりや楽器の準備の時間がありますので、
実質は30分から45分となります。
楽器とボーカルでレッスン内容に大きな差が、、、
楽器レッスンの場合、
弾きたい曲が弾ければいい
という要望が多いためか、あまり基礎練習はせず。
好きな曲を生徒さんに決めてもらい、その弾き方のお手本を先生が弾いて伝えるといった感じ。
ここを押さえて、こう弾いて、こんな感じ、、といったように
ほぼ、曲練習をします。
ボーカルレッスンの場合、
生徒さんの要望は楽器と同じく、
歌いたい曲が歌えればいい
ので、曲を歌いまくるかと思いきや
ほぼ、発声練習(基礎)をします。
最後の10分で、曲を2回ほど歌えればいい方でしょう。
この差は何でしょうね?
正直あんまり楽しくなかったです。
欠点を指摘されるものの「結局練習しかない」の一言で終わることもしばしばあります。
また、こういうアドバイスをしたがる経験者の方も多く、何の解決にもなりませんでした。
レッスンを楽しめない2つの理由
生徒さんの多くは「趣味」で通うはずですから、楽しくないと続きませんね。
これは大前提です。
しかしながら、私にはどちらもバランスが悪くて上達しませんでした。
理由①:曲の練習ばかりでは1曲ごとに、暗記しなくてはいけないので毎回大変過ぎる
曲の練習なら好きなことだから楽しめるかと思いきや、めちゃめちゃ大変でした。
知識も知恵もないわりに、あこがれていた曲しか弾きたくなかった私。
ひたすら毎日同じ曲を弾くのであります。
量をこなすのみです。
これ、今思えばただの「苦行」でした。
延々と1曲のみを弾き続け、出来上がったら次の曲を練習し始めるのです。
しかし丸暗記なので弾いていないと忘れてしまいます。
かつ、クオリティが低いまま停滞しています。
加えて、以前弾いていた曲のおさらいという「苦行」が追加されます。
これで維持できたのは「7曲」が限界でした。
曲はすべて、ソロピアノのインスト曲で難易度も高め。
ギター弾いたりとか他のことは何にもできませんでした。
弾けるようになればもちろんうれしかったのですが、
たどり着くまではただただしんどかった記憶があります。
理由②:基礎だけでは未来が見えない
では、逆に基礎のみではどうでしょう?
とある有名ジャズギター教室に通っていた、元生徒さんのお話です。
まず、基礎練習としてドレミファソラシドを単音で弾きます。
次に弦一本ごとに、1フレットづつ上昇したり下降したりといった練習をします。
ある程度上達された方でしたら、この基礎練習の重要さがお分かりかと思いますが、初心者さんにとってはつまんないです。
この練習ってむしろ演奏の質を上げたい「上級者」向けの「トレーニング」なのですね。
出したい音以外の余分な音が出ないようにミュート出来てるか、
音量のばらつきがないか、リズムは一定に保てているかなどの、
ホントにシビアな領域です。
これはまだ何かしら形にできてなかったり、伸び悩んでいる方にとっては飛躍しすぎた話です。
「何の意味があるの?」と理解できません。
これをして自分の望んだ「未来」が手に入るとは到底思えないのです。
こちらの方の弾きたい曲は「アコギで弾き語り」ですので、提供内容がマッチしてません。
で、残りの時間は音楽談義をしてレッスン終了。
これを2年続けていたそうですよ。
先生側の意図
お伝えした2つの理由、
内容の違いはありますが、いずれも共通した動機からなのです。
それは「出来るようになった人の目線」で「良かれと思った」アドバイスなのです。
先生自身が弾けるようになったあとで、振り返ってみたとき、
「最初にやっとけばよかったー」という後悔もあって、
近道だと「気づいたから」お伝えしたかったんだと思います。
しかし、この方法ですと「出来てる人」にとっての先行きが「分かってる」話ですよね?
「出来ていない人」にとっては先行きが「分からない」話ですから不安なのです。
生徒さんによって分かる位置まで下りてきて連れて行ってほしかったなー
というのが元生徒でもある私の意見です。
生徒さんの趣向によって、
曲を沢山弾いていく中で、必要な事を身につければ楽しい。
というアプローチと、
基礎を固めて応用したほうが、沢山の曲をすぐ弾けるようになる。
というアプローチ
といったように合わせていってもらえたら良いですね。
ホントに教わる側って何にも知らないんです。
メトロノームの1拍だけ音量が変わる意味も分からないです。
目指す結果は同じ
アプローチの違いはあれど、どちらも結果としては
基礎は習得するし、曲もたくさん弾くのです。
どちらを先にやるかだけのですね。
あとはご自身の好みですので、両方やってみて決めればいいのです。
私の場合は、理屈っぽかったので基礎から始めました。
単調な基礎練習でしたが、目指すべき「未来」がわかってからは迷いませんでした。
良いレッスンとは?
参考までに私にとって良かったレッスンの一例をあげさせていただきます。
それはドラムレッスンでした。1レッスンの時間は30分です。
まず入室しますと、
基礎のスティックを使ったトレーニングと両手・両足トレーニングを行います。
ここまで10分。先生も一緒にやってくれます。
次に課題曲をやります。
ドラムに関してはリズムトレーニングのつもりで通っていたので、
選曲は先生にお任せ。
選曲して頂いたのは、いつも出来るかどうかギリギリの絶妙な難易度でして。
これをみっちり先生と一緒に叩き込むわけであります。
これも一緒に練習してくれるのです。
ここで気づきます。
一緒に練習してくれるのって、追いつきたいと思うから上達するー(^^)/
と。
先生にはもちろん全然かなわないんだけど、必死に食らいつく自分がいたのです。
生徒さんの演奏を聞いてアドバイスするだけのレッスンとは比べものになりません。
なんか、同じところを目指す「同志」のようで楽しかったですね。
週1回、2年ほど通って私自身満足できましたし、
まだまだやりたいこともあったので終了しましたが、とっても教え方が上手な先生です。
詳細はこちら⇒「桜井 清隆」 さんです。
短時間で基礎を集中して行いますし、曲もたくさんできます。
理屈っぽい私でも、体験させることによって習得する楽しさを提供していただきました。
指導の仕方も的を得ていて納得しやすく、とても効率的でよかったです。
30分しかなくても中身の濃いレッスンを毎回していただいたなーと思い返しています。
個人練習ができてない時のレッスンでも「ここで練習していけばいいんだよー」と気づかせて貰い、
そうだ「ジムに来た」と考えればいいんだと。
で、「 専属トレーナー」つけたと同じことなんだと。
これで、見方ががらりと変わりました。
今までにないくらい上達が早かったのを覚えております。
もしレッスンに通われている方、素直に従うことも大事ですが、
目指すべき未来はご自身にあるので、そこはどんどん提案して先生を使い倒しましょうね。
捉え方や先生への質問内容が変わってきますよ。
その後、ピアノレッスンも改めて通ったりしましたが、
演奏の上手いピアニストを雇ったという設定で、
「レ・フレール」の連弾曲を一緒に弾いて発表会でコラボしてもらいましたので。
それでは、今回はここまで(@^^)/~~~
ご参考になれば幸いです。
素敵な音楽ライフのために!
仲林