こんにちは、仲林です。
テーマは音楽の便利ツール「楽譜」。
汎用性が高く多種多様な楽器の共通言語として役立ちます。
意外に内容が濃いので、数回に分けて紹介させていただきますね。
では、動画をご覧ください。
譜表
五線
五本の横線で表される楽譜の土台。
線上もしくは線間に音符を記入して、音の高さと時間経過(リズム)を示しています。
五線で書かれる楽譜のことを「五線譜」と呼びます。
音の高さ
音の高さを上下の位置関係で示すので、
見た目から音の高さをイメージしやすくなります。
・上方向:音が高くなる
・下方向:音が低くなる
時間経過
一番上の行、左から右の方向へ進みます。
紙面上で右に到達したら下の行へ移動し、また左から右へ。
最下行に着いたら右ページへ移動し、一番上の行から。
これの繰り返しです。
加線
「加線」は五線の範囲では表せない、音の高さを記す時に使う線です。
加線は何本付け足しても良いですが、軽音楽では上下2本までが一般的。
リアルタイムで読みやすい程度に留めておくのが見やすくなるコツです。
音部記号
実は、五線だけで音符を書いても何の音(音名)かということが決まっていません。
その初期設定をするのに不可欠なのが「音部記号」なのです。
高音部記号:G-clef(ジークレフ)
「ジークレフ」なんて聞いたこともねえっす!
と思ったそこのあなた。
小中学校の音楽の授業で聞いたことありませんか?
「ト音記号」って。
この記号にピンときませんか?
なんとなく見覚えありますよね。
これこそが譜面上の音名を決める初期設定なのです。
書き方
五線の下から2番目の線を中心にグルッと円を描き、捻りながら上へ。
五線上部へ突き抜けたら折り返して、最初に円を描いた真ん中を突き抜けます。
五線下部に突き抜けたら左へ曲げて、クルっと黒丸を描いて終わりです。
G-clefの役割
ポイントは最初にグルッと円を描く位置。
ここの位置の音名をG(ソ)としましょうという意味があるのです。
なので画像の音符の音名はG(ソ)ですよ〜、となるのです。
ちなみに「G(ソ)音」は日本語で「ト音」と呼びます。
この為「ト音記号」と呼ばれてます。
実用的には、
・ピアノやキーボードの右手で弾くパート
・歌やコーラスのメロディ
・ギターソロなどでフレーズを決めて弾く時
など高音域で使う場合が多いです。
この為、高音部記号とも呼ばれます。
低音部記号:F-clef(エフクレフ)
これは馴染みがないかと思います。
日本語では「ヘ音記号」と呼ばれております。
書き方
五線の上から2番目の線に黒丸をします。
そこから右回りにクルッと弧を描いて払います。
書いた記号のすぐ右に黒点を2つします。
その位置は五線の間、上2箇所のところです。
F-clefの役割
ポイントは最初の黒丸を描く位置。
先ほど同様に、ここが音名設定の肝。
ここの位置の音名をF(ファ)としましょうという意味です。
なので画像の音符の音名はF(ファ)ですよ〜、となります。
同様に「F(ファ)音」は日本語で「へ音」と呼びます。
この為「へ音記号」と呼ばれてます。
実用的には、
・ピアノやキーボードの左手で弾くパート
・ベース譜
・ドラム、パーカッション譜(F-clefの記載がないことも多い)
など低音域やリズムパートで使う場合が多いです。
この為、低音部記号とも呼ばれます。
音部記号の位置って変えてもいいんじゃ?
原理を理解して、譜面もかなりの数を書いていたある時に気付いたのです。
あれ?
音部記号って五線譜の使い方を設定してるんだよね?
つーことは、いつもの音部記号の設定で記譜すると加線がめっちゃ増えて、
見づらいときは音部記号の位置って変えてもいいんじゃね?と。
で、調べたらそういう事例も確かにあるのです。
クラシック音楽の弦楽器では音部記号の位置も楽器によって異なりますし、
なんなら「C-clef(シークレフ)」っていう見たこともない記号が頻繁に出てきてるそうで(軽音楽では出番がないので詳細は割愛しますね)。
大抵は先述の二つ音部記号ですし、いつも同じ位置で譜面の読み書きに慣れています。
ですが「音部記号の位置を変える」という使い方も大いにありだったのです。
表現する音楽次第で、譜面の書き方もカスタマイズしていくのですね。
まとめ
動画で使ったホワイトボードをご覧いただきながらまとめますね。
音の高さや時間経過を可視化する五線譜。
音名の位置を決める音部記号。
これで五線譜の音符に音名が付けられることになります。
演奏する楽器や歌のパートによって使い分けたり、音部記号の位置をカスタマイズ。
表現したい音楽によってお好みに使い分けられる、使い勝手の良いツールですね。
そして、まだここは初期設定の段階。
続きをお楽しみに。
素敵な軽音楽ライフを!
仲林