こんにちは、もう何年もレッスンはご無沙汰の仲林です。
ボイストレーニングとボーカルトレーニング。
この違いってなんでしょうね?
自分なりの経験を基に綴ってみました。
ボイスとボーカル
ボイスは声そのもの
ボイストレーニングは「声」自体を「訓練」するものです。
麻痺があってうまく話せない方のリハビリ。
大病などにより声帯を摘出したために、咽頭を使用した発声の訓練。
LGBTQの方が男性声を女性声に、または女性声を男性声にする。
といったような「声を出すこと」「声色を変える」など、
「声自体を作り出す」訓練が「ボイストレーニング」なのです。
ボーカルは歌声
ボーカルトレーニングは歌声。
歌声は通常の声(言葉と音声)に音程を加え、響きを強化した複雑な作業。
歌を訓練したい場合はボーカルトレーニングです。
音程と響きを踏まえ、歌を作り上げていく訓練になります。
基礎の誤解
さて、ボーカルレッスンに通った経験がある方。
こんな経験ありませんか?
ボーカルレッスンでは「あー」という発音で音階練習をすることに大いに時間を割きますね。
基礎中の基礎みたいに刷り込まれてますが、 実はこれ「話し言葉」です。
歌とは根本的に言葉の発し方が違います。
さらに「歌声」を作り上げていく入り口としては逆に難易度が高い作業です。
なので「あ」など母音の発声はとても難しく、初心者さんには適しません。
息を使いすぎて、声帯が乾燥して声が枯れます。
私はこれで長年「喉が弱いんだ」と思い込んで伸び悩みました。
ボーカルトレーニングに関しては地方はまだまだ遅れています。
基礎の発声
ステップ1:リップバブル
じゃ手始めに何がいいかと言うとそれは「リップバブル」です。
口角の端っこに指を当て、クイッと持ち上げます。
そのまま唇を「プルプル」させて発声するのです。
この状態ですと無理なく発声でき、ヘッドボイスとチェストボイスのつなぎ目がなめらかにつながることを体感できます。
これが入り口。
ステップ2:子音発声
この次に子音と組み合わせた発声。
子音は母音を発声させる補助輪の役目。
発声は個人差があり、チェスト寄りだったりヘッド寄りだったりします。
それにより、どういった子音をつけるか決めます。
最終目標はどちらもバランス良くし、どちらの声も違和感なく聞こえること。
母音のみはこの差が大きく出ますので、その前に子音をつけた発声を身につけます。
ステップ3:母音発声
そしてお待ちかね、母音のみの発声へと切り替わっていくのです。
「あ、い、う、え、お」この5音です。
これがなかなか難しいのです。初めて自転車乗る人が補助輪外されたようなもの。
力技では乗り切れないのです。
なかなか高難易度なことをいきなり始めていたことに気付きませんか?
おまけ:教室選びは先生選び。選ぶ基準は?
私自身数々の音楽教室に出入りしてきましたが、
結局「自力しかない」ってことです。
身も蓋もありませんが、先生は教え方をさほど学んでいません。
実情は売れない演奏家の「シノギ」なので。
確かに演奏は上手です。実力はさすがです。
ですから、どういう演奏の質に仕上げればいいかはわかります。
それをじっくり間近で見させてくれる権利を月謝としてお支払いする。
そのつもりで行きましょう。
実際そうですし、そうじゃないと先生のせいにしだすのは明白ですので。
教え方の上手な先生がいたら運が良かったくらいに思っといてください。
対面が苦手なら、先生はYouTubeにたくさんいらっしゃいます。
オンラインレッスン教材を売ってる方もいますが、
趣味程度なら動画でわかる範囲で十分上達しますので惑わされないように!
危うく私も買うところでした、、、、
なので情報商材には気を付けつつ、ご自身のものにしていきましょう。
それでは素敵な音楽ライフを!
仲林